介護職は全体に女性の割合が多い業種だが、介護の現場で働くには体力や筋力が必要となり、年を取ると無理ができなくなってしまうのである。そのため同じ業種内でシフトチェンジを考える人が増えてきて、向かう先としてケアマネがあるだろう。こちらは現場での介護ではなく、介護を必要とする人や家族、そしてサービスを提供する側を結び付ける役割を果たすのだ。肉体労働といえるものはないので年を取ってからも働きやすく、むしろある程度の年配者の方が職務の内容的にスムーズにいく場合が多いのが特徴である。だからこそ若手にとってはやや難しい職で、重要なのは介護サービスの利用者や家族、そして提供する側のどちらにも肩入れをしてはいけないという点だろう。
ケアマネの役割は双方の橋渡しをすることで、保険を使った看護計画書の作成などもあるが、厄介なのはどちらの意見も聞きつつ調整しなければいけないところである。誰もが感情を持っていて、それぞれの立場があり、少しでも楽になりたいと思うのは自然のことなのだ。それぞれに納得してもらい調整をするのが仕事内容で、これを失敗してどちらかに肩入れをしたと思われるとトラブルになるだろう。経験が少ない若手の場合、感情が出てしまう場合が多いので注意が必要となり、公平さと冷静さが求められるのである。これをクリアすれば問題が行うのも少なくなり、仕事がスムーズにいくので続けやすくなるだろう。