女性が7、8割を占めるケアマネの仕事

高齢化問題が深刻化する昨今において介護職関連の仕事は年々その重要度を増し、仕事内容も細分化されつつある。その介護職のなかで専門職であり医療、福祉関係の有資格者が多くいるとされるケアマネ。なかでも30代から40代の女性が多く活躍しているのをご存知であろうか。その理由としてまず特筆すべきは「比較的融通が利く勤務形態」にある。介護施設の現場で働く介護ヘルパーはもとより、介護福祉士や看護師のほとんどは変則的な勤務なうえ夜勤も多くあるのに対して、ケアマネは基本的に夜勤は無く土日祝日に休みを取りやすいので子育てと仕事の両立がしやすい環境にあるといえる。

そして同僚にも同じ世代・境遇の働く女性が多いのでお互いが善き理解者となり相互互助のスタイルも必然的に確立されていくわけである。またこの仕事は「パートで勤務する」か「常勤としてフルタイムで働く」かを働き手自身が選べる場合が多く「働き方の自由度」が高いのも女性にとっては大きな魅力となっている。雇用する側にとってもこの職種の専門家であるケアマネの確保と人材育成は重大なテーマであるので、働き手の要望に応える体制を整えて更なるキャリアアップを支援することに重きを置くのである。責任も重く、ただ単に「有資格者である」以外に様々な能力(コミュニケーション力、判断力、臨機応変さなど)が求められる介護の専門職。だからこそ「家庭・子育て」と「仕事」の両立の為に向上心を持ち常に最善の策を模索している働くママ世代は適応性が高く、またその能力を十二分に発揮でき、自分自身の成長も実感できることもケアマネの仕事が選ばれる大きな理由である。